Adobe Premiere Pro CC のマルチカメラ処理

Adobe Premiere Pro CCのマルチカメラ処理は、一つの場面を複数のカメラで撮った映像を、オーディオによって同期させることが可能になった。

だが、CCによってソフトウェアが随時アップデートされるようになったのはよいが、オンラインヘルプが同時に更新されない為、調べてもなかなか欲しい情報にたどり着かない。

ここでは主に自分用に、マルチカメラ編集のワークフローを記しておく。

１：プロジェクトウィンドウで右クリックメニューから新規ビンを作成する。
ビンというのはフォルダだと思えばよい。

２：その中に、複数のカメラから取得した映像をいれる。

３：そうしたら、ビンの上で右クリックメニューから、マルチカメラソースシーケンスを作成、を実行。

４：マルチカメラソースシーケンスを作成ダイアログが表示されたら、
同期ポイント：オーディオ　になっていることを確認してＯＫ。

５：同期処理が完了すると、処理につかわれた映像は、処理済みのクリップ、というビンに移動され、
代わりに同期済みのタイムラインができている。

このタイムラインを右クリックして、タイムラインで開く、を実行し、きちんと同期できているか確認してみる。

※つなぎの部分が失われていたり、接続が難しい場合、
同期用に統合した音声のついている動画を作成（自分でつなぎ合わせる必要あり）し、
それを軸にして再度統合するといった荒技も可能。

６：きちんと映像が同期されているのが確認できたら、同期済みのタイムラインを右クリックして、
クリップに最適な新規シーケンスを作成、を実行。

７：いくつかのカメラが並んでいたタイムラインが、あたかもひとつのタイムラインのようにまとめられる。

※音声は同期済みのタイムラインの状態でミュートなどを使用して、
どれかひとつを単体で使用する場合と、マルチカメラ編集時にスイッチで選択されたカメラのもの
を使用する場合でやり方が違うので、後者の場合は各カメラのオーディオを使用、を実行して、
オーディオを有効にする必要がある。

８：ここでオンラインヘルプをみると、マルチカメラモニターを起動して編集するような事が
書いてある物がおおいが、ＣＣではマルチカメラモニターというものは無くなっているので、
プログラムモニターの右下にある＋マークをクリックし、ボタンエディターを表示する。

９：３行目の一番後ろにあるマルチカメラボタン（左に小さい□４つと右に少し大きい□一つ）と、RECボタン（赤い●）があるので、それをプログラムエディターにドラッグ&ドロップし、配置されたらＯＫ

１０：マルチカメラボタンを有効にすると、プログラムモニター上にマルチカメラモニタ－が表示される。

１１：これで編集作業の準備は完了。あとはRECボタンをおして、リアルタイムに再生しながら、
キーボードの１～９ボタンや、直接マルチカメラモニターの映像をクリックして黄色枠で選択し、
その時に使用するカメラをスイッチングしていく。
細かい調整は、タイムラインで行うことが可能。

以上です。